どうも、橋本(@Abhachi_Graphic)です。
皆さんは普段、時間を100%適切に使えているという実感がありますか?
僕は時間があると持て余してしまうことが多かったので「まずは適切な時間の使い方を身につけよう!」と思い立ちました。というのも時間や集中力を正しく使えていないのに勉強を続けても効果が薄いと思ったからです。
時間の使い方についての本を探してみて、『神・時間術』という本がとても参考になったので、一ヶ月間この本に書かれていることを愚直に実践していくことにしました!
はじめに:集中力×時間=仕事量
- 毎日、午前中は執筆時間で年3冊の本を出版
- メルマガ、YouTube、Facebook、ブログを毎日更新
- 月6回の病院診療
- 月20冊以上の読書と書評を公開
- 月2,3回のセミナー、講演活動(いずれもオリジナルで新規の内容)
このスケジュールを、私は約7年間も継続しています。
多くのビジネス書がライターの手によって書かれていますが、私は書籍やメルマガなど、すべての文書を、一字一句、すべて自分の手で書いています。(「はじめに」より)
『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す神・時間術』著者の樺沢さんは、同じ人間とは思えないほどの膨大な仕事をこなしながら、さらに余暇も楽しみ自己投資の時間も設けていると言います。その理由は「集中力をコントロールすることで使える時間は増やせる」という主張に基づきます。日本人は集中力の回復をなおざりにし、とにかく時間をかけて(残業して)仕事を終わらせようとする傾向がありますが、それでは効率が悪くなる一方です。
集中しているときはウソのように仕事や勉強が進んだという経験はありませんか?
以下、この「神・時間術」を読んで僕が一ヶ月間実践してみた習慣とその効果について報告していきます。
朝にテレビを見ない
諸説ありますが、起きてから2時間の間は脳が最もパフォーマンスを発揮できる脳のゴールデンタイムと呼ばれています。この時間に何をするかで人生は大きく変わると言っても過言ではないでしょう。そして朝のテレビは集中力が高まった真っさらな脳に余計な情報をぶちまける最悪の行動です。
(話は逸れますが、私は朝のニュースは尺ばかり長いため内容がとてつもなく薄く内容はネットで話題になったことの後追い取材が多いので、貴重な朝の時間を費やしてまでみる価値はないと思っています。しかし惰性で何となくテレビを付けてしまう癖があったので、絶対にテレビは付けないと決心しました。)
朝食を摂りながらテレビを見ていた以前に比べ、テレビを付けなかった日は明らかに集中力が持続するようになりました。これは効果絶大です。
せめてデスクの上だけはキレイに保とう
テレビと同じ考え方で、脳に余計な情報を見せないというのは大切です。
人は意識していなくても目に入ったものの情報を脳で処理しています。デスクの上に物が散乱しているとそれだけ集中力を邪魔されているということです。なので、部屋中とはいかないまでも普段作業をするデスクや、目に入る棚ぐらいはキレイに整理しておきましょう。
デスクの前の棚にゴチャゴチャと物を置いていたのを、よく使う筆記用具のみにしたら気が散ることが少なくなりました。
30分の仮眠は最強の回復薬
仮眠には、最強の脳のリセット効果があります。(中略)仮眠については様々な研究がありますが、20~30分が効果的な仮眠時間として挙げられています。30分を超えると効果が徐々に薄くなり、1時間を超える仮眠は、脳のパフォーマンス的にも健康的にも悪影響を及ぼします。(「昼の時間を最大に生かす午後のリセット術」より)
本書内では最適な仮眠時間を20分〜30分とし、適切な仮眠を取る習慣のある人は糖尿病やアルツハイマーなど健康面のリスクも軽減するという研究結果を合わせて解説しています。(逆に1時間以上仮眠を取る場合は健康面のリスクは増大するようです。)
私自身、自宅で作業をしている時に仮眠を取る習慣があったのですが、まれに2時間寝てしまうなど雑な習慣でした。この一ヶ月、午後に眠くなって効率が落ちてると感じたら30分以内の仮眠を取るようにすると、寝起きのボーッとした感覚もなく頭がスッキリするのを実感。
夕方以降や、長い仮眠は夜の睡眠に悪影響を及ぼすので注意が必要ですが、眠いまま長時間作業するよりも確実に作業が進む実感がありました。
運動する
運動の習慣と言うと「時間がない」「疲れているから運動できない」が常套句です。
運動は誰もがやった方がいいと分かっていても敬遠してしまうもの、しかし本書では科学的に運動するべき理由を解説してくれているのですんなりと取り組んでみようと思うことができました。
結論から言うと運動した方が疲れは取れて仕事は効率的に進み、かえって自由時間も生み出せるということになります。
私はこの一ヶ月、集中力が切れかけの夕方にテニスに行くようにしたところ(一人で壁打ちです笑)、夕食までの残り数時間をかなり質の高い集中力で過ごせていることを実感しました。
運動後も集中力を持続させるポイントは、バテバテになるまで運動しないこと。仮眠もそうですが何事も適度な量が一番です。
BGMは付けない!
一度に二つのことを処理することは、脳科学的には不可能なのです。一見して、同時処理しているようで、脳の中で構想で二つの回路を切り替えているだけなのです。(「仕事の時間を最大に生かす時間早出仕事術」より)
ラジオやテレビを付けながらの作業は、科学的に見るとただただ効率を下げるだけのものだそうです。リラックスミュージックなどはいいのでしょうが、脳に情報を与えるBGMは避けるべきです。作業用BGMと検索するとラジオやお笑いの音声のみという動画が出てきたりしますが、音楽ならまだしも言語情報が入ってくるBGMは望ましくありません。僕の場合、好きな音楽を聴いてしまうとMVを見たくなったり頭の中でループしたりするのでできるだけBGMは避けるようにしました。お笑いが好きなら見るときは見る!というメリハリが大事です。
受動的な娯楽を減らすために消した3つのもの
「神・時間術」で推奨されていたのが、受動的な娯楽(=ゲーム・テレビ・ネットなど)を減らして能動的な娯楽(=読書・自己投資)を増やそうと言うものでした。受動的な娯楽は自分の意志で息抜きとしてやる分には問題ないと思いますが、やるつもりでなかったときも気がつけばゲームを起動していた…ということがあったので改善の余地ありです。そこで、受動的娯楽を減らす試みを実行してみました。
ゲームアプリを消してみた
まず、ゲームアプリを消しました。
今まで積み上げてきたデータが惜しいという場合はユーザー登録みたいなのをして取り戻せるようにできるものがほとんどですし、とにかく自然とやっちゃう状態にしないことが大切だと思います。
私は、大学時代からちまちまやっていた『黒猫のウィズ』と今年のプロ野球開幕からやっていた『プロスピA』をとりあえず消しました。消した瞬間は若干のショックがありますが数日経てば再インストールするほどのものでもないと気づきます。(ゲーム自体は面白いんですが…)
どうしても続けたい人は、無意識に起動してしまうことがないようにグループ化して目に入らないようにするなど工夫すると良いかもしれません。
お気に入りとブラウザの閲覧履歴をこまめに消去
例えばアドレスバーに「y」と打っただけでYouTubeが開かれていましたが、それがなくなったことでYouTubeを開いてしまうクセを抑えることができました。
・Twitterで話題のまとめを見る、CuRazyで笑える記事を読む、YouTubeでお笑いを見る
こういうサイトを開く癖がありましたが、心の底からこれが楽しいわけではなく習慣になっていたというのが実際のところです。
ワンステップでそのページにたどり着けなければ、一瞬冷静になって「こういうサイト見る癖をなくすために履歴消したんだった。やっぱりやめとこう」と思えるのでオススメです。
無駄な通知はオフ
娯楽とはまた違うのですが、スマホ・PCのあらゆる通知をオフにしました。
今までPCのメールで(重要でないメールの方が多いのに)デスクトップ通知が来るようになっておりかなり無駄で受動的な情報を入れられていたと思います。
緊急性の高い連絡が来る場合はオンにしていていいと思いますが、余計な通知を消して集中力を阻害されないようにするとかなり情報から解放されました。
まとめ
「神時間術」で本当に時間は増やせた!
もちろん24時間は誰にも平等ですが、時間の質自体を高める工夫と、無駄な時間を排除する工夫を一ヶ月してみた結果、仕事量はもちろん読書や運動、さらには家事に充てる時間も明らかに増えました。本当に1日が長くなった感覚があります。特に一番効果があったと思うのは朝にテレビを見ないようにしたことで、これによって午前中にやるべきことがほとんど終わるなんていうこともしばしば。今までどれだけ集中力を欠いた状態で時間を掛けてしまっていたか痛感しました。
時間の使い方がパーフェクトだと自負できる人には不要ですが、時間の使い方、引いては人生の使い方に少しでも興味がある方にはぜひ読んでみてほしい一冊です。