固定収入というのはレギュラーでもらう仕事とは区別します。つくる時間は掛かるものの一度できれば収益化の部分は自動になるもののことにします。たとえばブログやYouTubeやLINEスタンプみたいなものですね。
ぼくはご飯を食べて行くためのお金はできるだけ固定収入にシフトして、浮いた時間をスキルアップややりたい仕事のための営業など将来への種まき活動に費やす方針がいいのではないかと思っています。
固定収入があると精神的な安心が得られる
フリーランスのクリエイターであれば『自分のスキルをクライアントに提供して対価を得る』いわゆるクライアントワークが一般的な稼ぎ方だと思います。しかしクライアントワークでのトラブルも見かけたときに、対処に追われて
ココナラのようなクラウドソーシングサービスでは価格破壊と言われるような値段でハイクオリティな仕事を請け負う人がいます。
スキルが高かったりターゲットを絞って差別化できているクリエイターでなければこの状況は看過できないと思います。「安売りはやめよう」と言うのは簡単ですが、「低価格・ハイクオリティ」で仕事を請けられる人が増加しているのは明らかで止められない流れです。スキルの高くない駆け出しクリエイターがそういう価格帯と真っ向勝負してしまうと、明らかに「ただの安売り」になってしまってお金は稼げないしスキルアップして単価を上げる時間もないという最悪の状況に陥ってしまうのです。
要するに、稼ぐことに焦るあまり安売りしてしまうことや、特定のクライアントに依存するといったリスクを分散するためにも、固定収入をコツコツ育てておくことがクリエイターにとって重要だと思いました。
「最低でも生きていけるだけの収入が毎月入ってくる」というのはある意味ベーシックインカムを自分で作るようなイメージです。
ベーシックインカムとは「政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策」(Wikipediaより)
ベーシックインカムがある最大のメリットは、活動を長期的に計画できるようになることだと思っています。具体的に言うと、一緒に仕事をしたい企業への営業活動(の準備)に時間を掛けられる・既存のスキルのアップデート/新しいスキルを身につける時間が取れる・単純にやりたいことができる・など。稼ぐための仕事、いわゆるライスワークの割合を減らしてライフワークを少しずつ増やせます。
改善しながらコツコツ続ける必要がある
とはいえ固定収入は簡単に作れるものではありません。「すぐに稼げる秘訣が分かるメルマガに登録しましょう」とか「ネットでカンタンに始めて毎月安定収入♪」とかよくありますが簡単な方法はありません。改善しながらコツコツ続けることが大前提です。「改善しながら」というのが大事だと思っていて「コツコツ続けてさえいればいつか成果が出る」と思わず、アクセス解析やレポートをしっかり研究して常に良くする努力が重要です。時間がかかる分、収入があるうちに始めておく方がいいと思います。
pixivFANBOXやpolcaなど支援を受けられるプラットフォームも揃ってきていますが、クリエイター自身のコンテンツ力で固定収入を得る方法を広めていければと思っています。もちろん僕も駆け出しという身で検証している段階です。検証しながらTwitterやnoteで発信していくのでよければチェックしてみてください。
僕が実践している固定収入については、イラストレーター生存戦略というサイトに寄稿させていただた記事をご覧ください。
クリエイターが固定収入化できそうなサービス
以下は僕がリストアップした『クリエイターが固定収入にできそうなサービスやプラットフォームの一覧』です。似たサービスは除外していますし知らないものもあるはずなので網羅しているわけではありません。
- LINE Creators Market(LINEスタンプ/着せ替え)
- ブログ(Google Adsense、ASP)
- PIXTA(素材販売)
- イラストAC(素材販売)
- Adobe Stock(素材販売)
- UT me!(Tシャツ販売)
- SUZURI(グッズ販売)
- note(ノウハウ販売)
- SHOWROOM(ライブ配信)
- YouTube(動画投稿)
- Synapse(オンラインサロン)
- App Store(アプリ開発)
ちなみに稼ごう稼ごうと思って始めると、初期の成果が出ない時期に挫折する人が多いと聞きます。なのでまずは自分が楽しんで続けられる(+できれば得意な)ことを選びましょう。
まとめ
- 固定収入があると重要だけど緊急でない活動に余裕を持って取り組める
- ただし固定収入は構築に時間がかかるので本業の収入があるうちからコツコツ育てるべし
- 稼ぐ目的が先に立っていると成果が出なかったときに挫折しやすいので、自分が好きで相手に貢献できることを選ぶ