以前、不労所得をコツコツ増やすべしという記事を書きましたが、今日は反対に固定費(ランニングコスト)を下げるお話です。
なぜ固定費を見直した方がいいかと言うと、
- 固定費は自動引き落としなどが多く支払っているという自覚が生まれづらい
- 長期的に見るとものすごいになる
からです。
一度出て行くお金を全て確認する
固定費を見直す第一歩は一ヶ月で出て行くお金をすべてチェックすることです。
ネットに加入したときやスマホを買ったときに無料で入ったプランがいつの間にか有料になって月500円ずつ引かれていたなんてことは結構ありがちです。クレジットカードの明細・銀行口座の取引履歴など固定費の支払いに使っている場所をくまなく洗い出しましょう。
家賃など大きな固定費については後ほど言及しますが、1000円くらいのものにも注意です。数百円くらいだからまあいいかと思っていても、長期的に見るとかなりの金額になってきます。
小さい固定費を作らないためには、無料期間だけ使おうと思って安易に何かに申し込まないこと・申し込む場合はいつ無料期間が切れるかを記録しておくことです。無料でスタートできて放っとくと有料になるプランのものはネットから解約がしづらいものや、実は最低契約期間が決まっていたりと厄介なことも多く、何より有料になっていることを忘れてしまうことも多いのです(ぼくが)。なので無料だからどうこうではなく「そのサービスは本当に自分に必要か?」ということを考えてお金を出すようにしましょう。
最大の固定費は家賃
フリーランスなら家賃はできるだけ抑えるべきです。以前の記事で「満員電車に乗るぐらいなら高い家賃を払っても職場の近くに住んだ方がいい」と書きましたが、それは満員電車に乗るというマイナスが大きすぎるからです。
基本的には家賃は最大の固定費なので少ないに越したことはありません。ただし自宅を事務所やスタジオとして使う場合は設備面でケチるべきではないと思います。それに新しい家はネット回線が引いてあったり最新の設備を使っているおかげで光熱費が安く抑えられるということもあるようです。必要な設備とコストのバランスを探りましょう。
でも不便になったら意味がないから自分が必要とすることとのバランスを大事に
逆に固定費を増やすことで得するものもたくさんある(たとえば…)
保険は本当に必要か考える
保険は最低限で良いですし、特にセールスに言われて入る必要は全くありません。
保険について、「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」という本にこんな一節がありました。
そもそも保険っていうのは、滅多に起こらないけど、もし起きたら莫大なお金がかかるものに対して効果があるもの。だから月に数千円程度払う自動車保険は意味がある。でも、半分の確率でがんになるんだったら、保険で対応しようとしないで、貯金しておけばいい。そもそも、がんだって有効な治療の大半は保険医療ですむから、高額療養費制度で一定額以上払う必要はない。(「医療保険に入る必要はない、これだけの理由」より)
高額な保険料を払い続ける必要があるものは、その分のお金を運用(自己投資してそのスキルで稼ぐという意味でも)した方が賢い選択だということです。特に医療系は高額療養制度という国の制度を利用すれば自己負担額には上限があるので、高確率でかかる可能性のある病気などには保険はかける意味があまりないのです。
大手キャリアから格安SIMへ
通信費も大きな固定費のひとつです。特に大手キャリアと契約している方が格安SIMに変えるというのが基本的な方法です。
ぼくの場合はかつてソフトバンクで月9000円近く払っていたものが今ではLINEモバイルに変えて月2000円台です。使い勝手もほとんど変わっていません。
格安SIMに変える際に更新月でないと解除料がかかってしまうというケースがありますが、個人的にはかなり先の更新月を待つよりはさっさと変えてしまった方がいいと思います。結局更新月の頃には忘れているかもしれませんし、月数千円が浮く期間を長く取った方がいいと判断しました。
※固定費を削って不便になったら意味がない
固定費を削るべきと書いてきましたが、必要な費用を削って不便を被るのは本末転倒です。
極論を言えば風呂なしトイレなし3畳一間の家でネットもスマホも使わず生活するのが一番固定費を抑えられますが、それでは仕事になりません。食費を削ったり、運賃を削って時間を浪費するなんてもってのほかです。仕事の効率を良くするために必要な費用は惜しみなく使っていいと思います。もちろん収入とのバランスが大事です。
逆によく使うサービスは固定費(サブスクリプション契約)にすることでお得になる場合もあるので固定費を増やす選択肢も持ちましょう。あくまでも減らすべき固定費は、支払うだけの価値を享受していないものに限るべきです。
まとめ
- 固定費は払っている感覚を忘れがちなので一度見直そう
- まずは一ヶ月で出て行くお金をすべて洗い出す
- 家賃・保険・通信費を見直せば大きな削減になるかも
- 固定費を削ることを目的として不便にならないよう注意
- よく使うサービスは月額制にすることでお得になることも