駆け出しフリーランスの方は『サービスの価格設定をどうしよう!』って思ったことありませんか?
ちなみにこの記事は駆け出しフリーランスの方、これからフリーランスになる方向けです。かくいう僕も駆け出しなんですが、そろそろ1年が経過しようとしています。この1年間で一番悩んだのが『サービスの値付け』なんです!特に僕は業界経験がなかったのでイラストやデザインを売ると言ってもどんな単位にどの程度の価格を付ければいいかまったく謎でした。
「これ、どのくらいでできますか?」という質問が苦手
と、こんな具合でした。
金額を即答できないことは単なる準備不足なのですが、ときには報酬額があやふやなまま仕事が進むこともありました。
そして駆け出しの頃は、仕事を頼んでくれそうな担当者の方に値段を聞かれると、つい安く言ってしまいがちです。もちろん実績を作るために多少安く請けることはあると思いますが、サービスの売りを『安さ』だけにするのは超危険です!
低価格だけが売りのサービスは危険
なぜ、低価格を売りにするサービスは危険なのか?
まず今の世の中はクラウドソーシングが普及していて、探そうと思えばいくらでも安いサービスが見つかるからです。今は会社で稼ぎつつ、副業としてクラウドソーシングをやっているプロの方もおり、高いスキルを活かしてお小遣い稼ぎをしている人と競うのは無茶です。その中で低い報酬で仕事量を多くして稼ごうとすると、何かしらの形で無理がきます。
安いだけの仕事をたくさんこなすより、提供するサービスの最低ラインの価格を決めて、その価格に見合う品質のサービスを提供できるように準備することが大事です!
例えると、1杯100円でインスタントラーメンを出す店と1杯1000円でこだわったラーメンを出す店の違いです。インスタントラーメンの店では「安いから来る」という理由しかありませんが、1000円のラーメン店は『ラーメンがうまいから来る』という理由付けができます。
高い報酬には価値で応える
低単価で請けるのは危険と言っても、スキルがないうちからやたらと高い金額を請求しろと言っているわけではありません!実績をつくるために安く仕事をすることもときには大切なこともあります。
まずは低単価で勝負しなくていいように常にスキルアップに努めましょう。スキルを磨いていくとこちらから価格交渉することもできるようになってきます。
スキルがないうちは仕事を効率化したり、丁寧な対応やアフターフォローを心がけてクライアントの満足度を高める工夫が必要です。(これはスキルがあってもやらないといけませんが)
自分を安く売るあまりスキルアップの時間すら取れないようでは、収入が確保されていない分ブラック企業よりタチが悪いです。
低価格の仕事をするなら報酬以外の価値があるか
何に重きをおくかは人それぞれですが、例えば実績作りやスキルアップできそうな仕事、キーパーソンと繋がりができそうな仕事は低価格でもどんどん請けていいと思います。
そのとき、いまは実績作りだから安くやらせてもらっているということを伝えておきましょう!次回以降も同じ値段でやるようになるとどんどん安売りに陥っていきます。あとはクライアントから「実績になるから安くやって」「これからも継続発注するから安くやって」というのは常套句ですが、あくまで相手ではなく自分の判断基準に合致した場合のみにしましょう。
価格設定の方法
では、最低ラインの価格設定はどのようにすればいいのか?
基準は人それぞれなので、あくまで参考程度にしてください。
同じ立場の人の価格を参考にする
同じ業種で、似たようなサービスを提供している人の『価格表』を探してみましょう。フリーランスの方はたいていホームページを持っていて、価格表を掲載している人もたくさんいます。
ただし大手の会社や有名なクリエイターさんなど、立場が明らかに違う人の価格を参考にするのは避けましょう!大手企業は人海戦術を取れるが故の安さだったり、有名な方は『一緒に仕事をすること』自体に価値があるので駆け出しとは基準がまったく違います。
自分の作業時間を時給換算してみる
次は、自分の時給を考えてみるという方法です。
個人的にはせっかくフリーランスになったのに時給でものごとを考えるのはイヤなんですが、ひとつの目安として考えてる分にはいいと思います。
- サービスを提供するのにかかる費用
- サービスを提供するのにかかる時間
- 年間で稼ぎたい金額
このあたりをざっくりでもいいので数値化してみて、単価を決める方法です。
ある指標ではフリーランスの売り上げは年間600万円ほど必要と言われています。仮にその基準に則ったとすると、1日8時間×240日働くとすれば1時間あたりは約3200円になります。
サービスを提供するのに必要な時間が丸1日(=8時間)、費用が1万円掛かるとすると
3200 × 8 + 10000 = 35600円になります。
ここに上乗せして4万円にしたり、自分の時給を6000円と決めたりできるのはフリーランスの強みです。
もちろん直接的に収入にならない時間(営業活動やスキルアップ)もあるのでこの数字はあくまで計算の目安です。そこを固定費の削減や個人の状況によって稼がないといけない金額は変動します。
クライアントに予算を聞いてみる
こちらの価格が定まっていないならクライアントに予算を聞いてみるのも一つの手です。ストレートに聞くのは決して悪いことではありません。むしろお金の話を適当にしたまま仕事に取り掛かるとトラブルの種にもなりかねないので注意です。
伝えられた予算が自分の最低ラインより低ければ、しっかり交渉しましょう!「このぐらい欲しい」と明確に伝えるか、納期を伸ばしてもらう、確認・修正の回数を少なくさせてもらうなど毅然と対応する方がいいです。言われるがままになっていると、クライアントに悪意がなくても『安く使われる』という結果になってしまいます。
もし「安いから断る」という選択肢を取りたければ、少し高めに金額を伝えて「相手に断ってもらう」のもひとつの手です。
まとめ
お金の話を避けていては仕事はできません。そして仕事をとりたいがために、安易に低価格で仕事を請けつづけるのはスキルアップの機会を喪失する危険もあります。自分の提供するサービスと報酬についてしっかり考えましょう!特に最低ラインの金額は明確にしておくべきです。
こちらも合わせて
旧来のマーケティングではなく、これからの時代に選ばれる方法を知ることができます。これを読んでからTwitterやブログを頑張ろうと思いました。