就活の面接ではできるだけ多くの企業を受けて、できるだけ多くの内定をもらうため努力し、その中から条件の良さそうな会社を選ぶという人が多いのではないでしょうか。ぼくでした。
就活の時は、かならず内定の数を自慢してくる輩が現れます。しかも「おれ10個も内定取れたぜスゲーだろ」ではなく「まだ5個しか内定取れてないんだよね…」という感じのヤツ。ぜったいいますし、内定が決まっていないことに対する焦らせ方が尋常ではありません。
でも内定が多いのって偉いわけじゃないですよね
「内定が多いほど偉い」わけじゃない
「内定を蹴ると人事に迷惑をかけたり気まずい思いをするからよくない」という面ももちろんありますが、そういうのとはまた違うと思っています。内定を取りすぎる人は本来合わないはずの会社の面接にもうまく対応し、会社選びに失敗しているとも言えます。
ブラック企業を破滅させるにはまず面接攻略法とかを見ずに「残業はいや」とハッキリ伝える人が増えることが先決なんじゃなかろうか。。お金や残業のことばかり気にしてたら面接に不利みたいな風潮あるけど報酬面の話をして不利になるような面接に受かるべきじゃない。
— 橋本ナオキ イラストレーター (@Abhachi_Graphic) 2017年10月16日
どんな会社にも対応できるように合わせに行ってたら、結果的にとんでもないブラック企業(といっても入社前は気づけない)にしか内定がもらえないかもしれません。
内定ゼロは就活生が最も恐れることですが、長い目で見れば合わない企業にだけ内定をもらって入社してしまうよりは内定ゼロの方が圧倒的にいいです。自分の思いをストレートに伝える面接をすれば、自分の意にそぐわない会社には入らなくて済むわけです。
就活対策するぐらいなら時間を持て余せ
就活対策本を読むのは悪いことじゃないと思います。世間一般の認識を知ること大事です。でも、世間に溢れる就活対策を盲信し『それが正解』と思うのは危険です。
就活対策に長い時間を掛けるぐらいなら『お金がなかったのでヒッチハイクで日本縦断しました』とかいう一生使えるエピソードを作ったり、勉強して自分にしかない武器を作る方が賢明です。その方が本当に入りたい企業にもインパクトを残せます。
日本の教育では全教科80点以上取れる人が優秀で、圧倒的に秀でた点があっても欠点を修正することに時間を使います。就活でも同じ。あらゆる企業の面接で受けるようなテクニックを磨き、何かに特化することを忘れてしまっています。時間を持て余して面白いことをやって逸脱した方が絶対に将来的にプラスになります。
「残業や休日出勤に対応できますか?」
これは実際に某面接対策サイトで見つけた文章です。「残業や休日出勤に対応できますか?」という問いに対して、
面接官は「問題ありません」という回答を期待しています。このような質問をするということは、残業や休日出勤が確実に発生するということです。
返答に迷ったり、あいまいな回答をすると「対応できない人」と受け取られて採用を見送られてしまう可能性があります。誰でも残業や休日出勤はあまりやりたくないのが本音でしょう。「問題ないです」と回答しつつも表情に意欲が感じられないと疑われてしまいます。表向きは積極性が伝わるように、表情や語調に気を付けて回答しましょう。
残業に対する積極性を問う質問で、「問題ない」と答えることを推奨しているそうです。
考えてみてください。こんな質問をしてくる時点で残業体質を是正する気がない可能性が高いです。この質問に『無理』と答えれば残業体質を抱える(可能性が高い)会社を自分で切ることができます。
もしこの教えにしたがって全員が「問題ない」と答えるのであれば、面接してる側からしても聞いてる意味がありませんからね。
まとめ
- 内定が多いからすごいわけじゃない
- 就活のテクニックを学ぶより体験や学びを優先すべき
- 面接で相手に合わせに行かないことで会社を選ぶべき
僕は控えめに言うと、社員を不幸にするようなブラック企業がもっと減ってほしいと思ってます。なので未来ある若者がブラック企業に入っていくのを見るのは耐えられません。就活は、「どうしても企業に入りたい学生」を企業が選ぶという構図に見えますが、今は売り手市場ですし少し意識を変えて行動すればとんでもないハズレくじを引かずに済むはずです。就活生の方はどうか「どこでもいいから多くの内定を取る」ことをゴールにしないでください。