2016年11月に会社を辞めてフリーランスになってから約1年が経過しました。
「ひとまず1年間は再就職せず生き延びる」という、えらく後ろ向きな目標を持って会社を飛び出しました。この1年間でできたことなどを書いておこうと思います。自分の振り返り用です。
独立した理由と経緯
詳しくは漫画を読んでいただければ分かると思いますが、簡単に言うと自由の利くワークスタイルに変えたかったというのが一番です。結婚したり子供ができたりしたら会社員からフリーランスになって「稼げなかった」では済まされないので、身軽な独身男性のうちに一度フリーランスに挑戦したいと思いました。
この1年でやったこととその反省
この1年間でできたと思うことは、大きく分けると以下4つです
- 展示
- 収入源
- 人脈
- ブログ
作品を展示する機会は多かったけど・・
今年はよく作品を展示していました。展示をするのは個人的にも楽しく、どんなイラストが好まれるか・グッズを売るにはどうしたらいいかという分析にもなるので悪いことではないと思います。ただ正直言うと、どの展示も自信満々で開催できたわけではありません。お金も掛かりますし、かけた費用ほど成果に繋がっていないのが現状です。たくさんの展示に挑戦できたことはよかったですが、今後はもう少し展示会へ出展する狙いを明確にして数を絞ろうと思いました。
あとは、自分の好きなように作品を作ってばかりだったので、今は好きな作品作りと並行してビジネスになるイラストやデザインを勉強する必要性も感じました。
収入源は一応確保できたけど将来性が不明
この1年間、アルバイトや再就職をしなくて済んだ大きな理由はLINEスタンプ/着せ替えが安定して売れたことにあります。Lancersで稼げるという甘い考えが打ち砕かれたときに売れるまで作りまくったのが奏功しました。
ただ、LINEに関してはかなり運が良かったです。漫画でも描きましたが、売れるまで作りまくる!というのは成果が出るか分からないのに無闇に突っ走っていただけ。同じ状況をもう一度再現できるかと言われたら無理だと思います。さらに他の収入源は個人事業主相手やクラウドソーシングが多かったので継続性があまりなく、「◯◯と仕事しました!」という実績も少ない一年でした。
今後は出版社さんなどの企業と組んでビジネスができるように少しずつ動いています。
人脈はできたけどビジネスに直結していない
ライフハックで行こう!オフ会やブログで連絡をいただいた方、異業種交流会やお仕事を通じて知り合った企業の方など、会社員の頃よりもたくさんの人に会うことができました。
今後は、ただ会ったりSNSで繋がって仲良くなるだけではなく、コラボして一緒に仕事をしていきたいと思いました。そのためには自分が相手に貢献できるスキルをもっと磨いていく必要があります。
ブログは割と満足
公開済みの記事が200記事に迫ろうとしているので、自分にしては頑張った方かなと思います。今年後半にははじめてブログでお金が稼げる(ほんのちょっとですが)という感覚を味わうことができました。
ブログはやってる期間の割にはお金を稼げていませんが、僕はアフィリエイターではないのでブログからの直接的な収益は今後もそこまで必要ないと思っています。あれば嬉しいですけど。それよりもブログを見た人の悩みを解決できたり、仕事に繋がる方を目指して続けていきます。
フリーランスになって感じたメリット:セルフコントロール
- 眠くなったら寝れる
- 空いてる時間を狙って行動できる
- 学んだことをすぐに活かせる
- お金の使い方を知れた
「眠くなったら寝れる」はできることならずっと寝ていたい僕にとっては大きなメリットです。人混みが苦手なので、どこかに出かけるときも土日やGWの混雑を避けられるのも嬉しいです。
あとは本で読んだ集中力の上げ方だったり、Twitterやブログの運営、マーケティングなどの学びをすぐにお試しして活かせることも大きいです。会社ではデスクに電話があって周りからも毎日話しかけられていたので集中力のために情報を遮断するなんてことはできなかったと思います。本気でやろうと思えばやれたのかもしれませんが…。
「お金の使い方」についてはこの後のデメリットでも似た話が出てきます。稼げない期間があったことで、お金の守り方や活かし方を意識するようになりました。
総じて言うとフリーランスになって感じた一番のメリットは『自分で自分をコントロールできる』という点です。(当然、その分誘惑も大きいので自分をコントロールできないというリスクも大きいです)
フリーランスになって感じたデメリット?:お金が減る
フリーランスのデメリットは、何もしなかったらお金は減っていくし入ってこないこと。「なにを当たり前のことを言ってるんだ」と思われそうですが、実際に固定給がない環境を経験すると強く実感しました。あえてデメリットに挙げましたが、価値を生み出さないとお金がもらえないという当たり前のことに気づけたのは良かったです。
こちらの記事で、会社を辞めてフリーになった方の給料に関する面白い話が紹介されています。
だからこそ給料って一種の麻薬みたいなものだったんですよね。給料を貰うのが当たり前の権利だと思い込んでいて、一方で、もらえばもらうほど給料がない生活を想像できなくなった。フリーになってみると、毎月決まった日にお金が振り込まれるのって本当に奇跡だったんですよね。フリーだと本当に何もしないと収入は0なので。(中略)でもそんなにも恵まれていたのに、会社員だった頃は、貰った分だけ家や車を買ってどんどん生活を拡大していって、いつも「お金がない」って言っていたんです。生活って拡大していくと、エスカレートして止まらなくなってしまう。3万円のものを買ったら、次は5万円のものを欲しくなる。それだと、給料という麻薬がなくなったらみんな死んじゃいますよね(笑)。40歳くらいになった時、今の状況はいつまでも続かないと思って、お金がなくても幸せになれることを探し始めました。
(「会社を辞めるという不安にどう向き合うか→https://www.businessinsider.jp/post-105631」)
まとめ
今のところは向いているのでフリーになってよかったです。
前半の半年間ぐらいは「収入がなくてもフリーランス最高!」とか舐めたことを思っていましたが、後半の半年でフリーランスはとても厳しいものだと痛感しました。でもそんなリスクだらけの厳しい環境に身を置けていることが将来的なリスクヘッジになるとも感じています。
僕は本当に会社員に向いていなかったので、会社で過ごす1年間とフリーで過ごす1年間では成長の速度がまったく違っていました。きっと会社に勤めたままだったら、一切本を読まず、与えられた仕事を雑にこなして叱られ、ストレス発散に給料を使い続けていたと容易に想像できます。でも会社はとても体力が必要で負荷がかかるから環境によってはかなり成長できるんですよね。そういう機会として有効活用してこなかったことは後悔しています。会社に価値を返せなかったのも申し訳なく思います。僕はフリーランスとしてまだまだ未熟なところばかりですが、少なくとも自力で1年間生き延びることだけはできたので、甘えずに続けられるよう頑張ります。