先日集中力について書いた続きです。
以前は集中力を保つための仕事環境の準備について書きましたが、今回は時間の使い方についてです。
その方法が、『ポモドーロ・テクニック』というものです。メンタリストDaiGoさんのベストセラー『自分を操る超集中力』で紹介されており実践している方も多いんじゃないですか。
概要を先に言うと、ひとつの作業に25分間集中し、5分間の休憩を繰り返すというもの。
目的や具体的な実践方法を解説していきます。
ひとつのことだけに取り組む
「この25分で、これだけやればいい」と思うと、それ以外考えなくて済むようになる。つまり、迷わなくなるのです。「集中する」ということは、「やることに注目する」ということ。この「他のことをしない」「代わりのことをやらない」というルールを守るだけで、集中力が必ず高まります。(『自分を操る超集中力』)
やるべきことをひとつに絞るということは、他のことをしないと決めるということでもあります。
25分間はひとつのことに集中して、それ以外のことは忘れる。
やるべきことが10個あると、ひとつのことをやっていても他のことが気になってきます。結局人は一つのことに集中して取り組むのが一番効率がいいからです。
ちなみに25分で終わらない作業の場合でも5分休憩を挟む方がよいと説明されています。時間を決めて必ず作業から離れることで集中力が回復し、結果的に仕事が早く終わります。
5分休憩を取る理由
「今日は作業に当てられる時間が8時間もある」と思い、「あれもこれも片付けよう」と考えたとたん、集中力は散漫になり、コントロールできなくなります。(『自分を操る超集中力』)
パーキンソンの法則という言葉をご存知でしょうか。第一法則に『仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する』とあります。ある仕事に8時間が与えられると(集中すれば4時間で終わる作業だったとしても)必ず8時間かけてしまうということです。
僕自身、一日仕事に費やせる自由な日ほど作業が進まなかったりします。5分という一見無駄な休憩を必ず挟むことで小さな締め切りをいくつも作っているのです。
また5分休憩を取ることでさっきまで作業していた内容を無意識的に考え、良いアイデアが出たり作業が効率化されたりします。60分かかる作業でも25分作業→5分休憩→25分作業という流れで行うことでより早く終わったりします。
5分間はデスクを離れて散歩するなど、作業のことを考えようとしない方が頭が整理されます。
IKEAの時計が超便利
僕はこの方法が自分に合っていると感じているので、この記事執筆も25分サイクルで行っています。そして25分測るときに便利なのがIKEAで300円で売られている時計です。
ちなみにネットを見たら1000円前後なんですがIKEAで買ったら300円だったので行く予定のある人は店舗で買いましょう。スマホのタイマーでもいいんですが、以前の記事でも書いた通り通知に集中力を邪魔されないように電源は切っておきたいところ。一方この時計は横に倒すだけでタイマーや時計が切り替わってくれるのが簡単で便利です。砂時計マークが上にくる向きに置けば設定した時間を測ってくれます。
タイマーの向きに合わせた時に『ピッ』って音がするので、使い続けているとその音が集中モードへのスイッチみたいになってきます。
25分の作業でできることを把握しておく
ポモドーロテクニックの利点のひとつに、25分という短い時間でひとつのことを達成するという満足感があります。集中状態に入るためには、すぐに目に見える成果が必要とされているので、25分でこれだけの作業が終わったという満足感を得るのは集中力を持続させるのに非常に有効なのです。
したがって25分作業→5分休憩の流れを何度繰り返しても終わらないような作業にこのテクニックをあてはめるのは逆効果だそうです。何度やっても終わらないというのは作業に対する嫌悪感に変わり、集中できなくなるからです。
そのために今から取り組む作業に対して「25分でこれだけやる」と決めて、25分経ったらどれぐらいの作業ができたかをメモし、把握しておくのが有効です。自分の作業ペースが把握できたら、達成できる範囲で25分の作業を繰り返し、25分ごとに達成感を得ることが大切です。
まとめ
- 25分間はひとつのことに取り組み、他のことはしない
- 25分経ったら5分間手を止めると決めることで、小さな締め切りを作る
- 5分間は必ず手を止め、無意識に考えを整理する
- 自分が25分作業でできる仕事量を把握しておく
僕が25分サイクルで仕事をするときに必ず使っているアプリが『Be Focused』です。25分計測するだけでなくタスクの管理にもなり、とても便利な無料アプリなのでぜひチェックしてみてください!