皆さんは就職活動を経験した方でしょうか。もしくはこれからする予定ですか。
僕はどこにでもいる普通の大学生だったので、特に何も疑問に思うことなく就職活動をしました。
「自己分析」をして、「業界研究」をやって、興味のない業界の説明会に交通費と時間を掛けて何度も通って、エントリーシートと手書きの履歴書を送って、偶然にも書類が通ったらテストを受けて、面接をして…
その結果、ぼくは勤めた会社を1年半で退職し、フリーランスになりました。
そして思ったのが、「就活はしたい人がすればいいし、したくない人はしなくてもいい」ということ。
今ある選択肢はとてつもなく広い
「就職活動をして就職」は働き方を選ぶ選択肢のひとつに過ぎません。
やりたいことで生きていくハードルは、IT技術の進歩で確実に下がっています。専門知識を持っていればブログでの発信という手段があるし、パフォーマンスや話すことが得意ならYouTubeやSHOWROOMといった動画・ライブ配信で世界に届けることができるようになっています。もちろんいきなり月に数十万円も稼ぐことは容易ではありません。
ブロガーになる・ライブ配信で人気者になる・YouTubeで発信する・クラウドファンディングで資金を集めて起業する…
キャリアセンターでは教えてくれない生き方が山ほどあるということを知ってから、就活をするかどうか考えてみても遅くはありません。
いまの就職活動をよく考えてみる
“就活の中で”やりたいことを探してませんか?
就活サイトの自己分析をすると、自分に合った職種や業種がたくさん出てきますが、今はそんな汎用的な自己分析の質問で職業を決められないぐらい生き方は多様化しています。
就活ガイドブックの中からやりたい業種、職種を選ぶのではなく、やりたい仕事がなければ自分で作るという選択肢があるということを知ってください。今のあなたは、それが難しくなくなった時代に生きてるんです。
「やりたいことをやれと言われても、やりたいことなんかない。」という考えの人もいるでしょう。
でも人間なら全員、やりたいことを持っています。夢の実現が無理そうだから最初の一歩すら踏み出さない人が多いだけです。
しかしこういった道は大学や就活のキャリアセンターでは絶対に教えてくれません。
手書きの履歴書という謎文化
就活の意味を考える上でよく議論になるのが「手書きの履歴書」についてです。
絶対パソコンで印刷した方が早いでしょ。むしろパソコンで作った結果「手書きじゃないからダメ」という理由で評価が下がるなら、そんな会社に入らなくてラッキーだったと思います。手書きの理由は「字の綺麗さに人間性が現れるから」と聞きますが、そんなものは面接で見抜いてください。
パソコンで履歴書を作ることで手書き至上主義の(慣習のせいにして非効率なことを強いる)会社を見極めることができるので就活するならぜひ履歴書はパソコンで作りましょう。
就活対策をするほど、普通になっていく
大学時代は好きなことを勉強できて色んな活動に集中できるのに、いざ就活となったらみんなが自分の色を失って、決められた形に変わっていきます。就活対策本に書いてある通りに自分を染め直すのはもったいないです。
ぼくが体験した就活はこんな感じです pic.twitter.com/mZtYxhSxuw
— 橋本ナオキ イラストレーター (@Abhachi_Graphic) 2017年8月31日
もちろん、一般的な『型』を知るのは悪いことではありません。しかし就活教則本で学べることを盲信してみんなが同じになるのは異常です。
就活にすべてを捧げるよりも自分がやりたいと思ったことにハマりまくる方が絶対いい!と断言します。普通に就職したくなったとしても、何も持たずに就活対策をやりまくった人よりもどこかしら一つの分野に突き抜けてる人の方が間違いなく強い。
就活対策本は毎年一定数がほぼ確実に売れる市場なので、膨大な数の本が出版されます。就活生にとっては貴重な情報源ですが、大人にとっては『市場』でしかありません。大学も就職実績がすべてだからあらゆるジャンルの会社に卒業生を入れたいんで、おとなしく就職しろと言ってきます。自分で選びましょう。
幸せになるためには、大学生活の準備が必須
大学時代にビジネスをしよう
学生時代というのは、いい意味でハードルを低くしていろんなことに挑戦できるチャンスです。思い切って仕事を始めて発信していると、応援してくれる人がたくさん現れるはずです。
ビジネスと言っても会社を立ち上げろとはいいません。ブックオフで100円の本を買ってきてメルカリで200円で売ることもビジネスです。LINEスタンプを作ることもビジネスです。
時間給以外でお金を稼ぐ経験をしておくのは、大学時代にはかなり貴重な経験になります。
特にオススメなのはブログです。ある程度アクセスが集まるまでに時間がかかるので、大学生のうちにやり始めて育てておけばよかったと思います。単なる日記ではなく自分が好きでたまらないものについて書いていれば、将来的に絶対に役に立ちます。
「大学時代はいっぱい遊んでおけ」には反対
就活をしていると絶対こういうシーンに出くわします。
社会人になると遊べないんじゃありません。回答者の会社は自由に遊ぶだけの時間がないだけです。
大人になっても、しっかりお金を稼ぎながら旅行に行ったり遊びまくってる人はいっぱいいます。
時間を売るだけのアルバイトは極力避けよう
大学時代に色々なアルバイトで社会の経験を積むことは大事だと思います。
しかし大学生活というのは、親御さんが高いお金を掛けて買ってくれた4年間の時間です。
経験としてのアルバイトはいいと思いますが、遊ぶ金欲しさにただただ時間をお金に変換するだけのアルバイトで貴重な時間を浪費するのは避けましょう。例えるなら100万で買った時間を50万で売り飛ばしてるようなものです。その時間を使って自分の中に蓄積される勉強ややりたいことにハマる方がよっぽどお得です。
僕は一度、コンビニに卸すレタスに汚れがないかチェックするバイトを一晩中したとき、何の経験にもならないバイトで時間を無駄にするのはやめようと思いました。
まとめ:人生は考えて行動するもの
就活するな!って言ってるわけじゃありません。
就活はしたければすればいいし、したくなかったらしなくていい!今の時代は他の選択肢もたくさんあるので、自分で考えて行動しましょう
ぼくは就職活動を控えた大学生の頃の自分にこれを考えてもらいたいです。
- あなたはなぜ就職活動をするのか?
- 就職活動をする必要は本当にあるのか?
- その会社に入る理由は?
- 会社で何がしたいの?
- 本当にやりたいことはなに?
誰かに聞くのではなく、ぜひ一度自分で考えてみてください。
何かを成し遂げた人が一歩目を踏み出した話をするとき、必ずこう言います。「周囲の人間には反対されました。」と。
今の日本だと「いい大学に入って、有名企業に就職して、出世して、家を買って、結婚して、子供を育てる」という人生以外は大抵誰かに反対されたり心配されます。
人生は自分で考えて動くこと、これがすべてです。
行動しない理由はほぼ100%、自分で作り出した言い訳です。
多くの人は富士山に登ろうとした時、山頂までは行けないという理由で7合目にたどり着く可能性すら放棄します。それどころか登山用の靴を買いに行くことすらしません。
まずは一歩目としての情報収集や小さな挑戦から、ぜひやってみてください。
コメント失礼します。とても参考になりました。
私も大学卒業後イラストレーターを目指し日々制作と仕事に勤しんでいます。
フリーランスとして活躍できるまでに、どのようにイラストの仕事を得ることができたのですか?
芸術系でない四大卒なので、誰にも相談できず悩んでいます。
コメントありがとうございます。
一般的には自分の作品をまとめて出版社に営業したり、Lancersやココナラといったクラウドソーシングで仕事を探す方法があると思います。