「好きなことだけやって生きていく」という提案




どうも、橋本(@Abhachi_Graphic)です。

皆さんは「好きなことで生きていく」と聞くとどんなことを思い浮かべますか?(僕はYouTuberが真っ先に思い浮かびます。)多くの人が「夢を叶えたり、やりたい職業に就いて稼ぐこと」とイメージし、同時に「自分には縁のないことだ」と感じるかもしれません。

しかし、これからAI(人工知能)やロボットがやりたくない仕事を人間の代わりにやってくれる時代が確実にやってきます。つまり人間がやりたくないと感じている仕事はどんどん数を減らし、「好きなことで生きている」人しか稼げなくなっていくということです。

ただ『AIが仕事を奪う』という話はよく聞くけど本当に自分の仕事がなくなると感じている人は少なそうです。電灯が発明された時も、街灯のランプに火を灯す仕事がなくなるわけではないと思われていたそう。(もちろん、その後すべての街灯のランプが電灯に置きかわりました。)そんな時代の変化を捉えた仕事術や考え方について書かれた本がかなりおもしろかったのでご紹介します。

夢を語る内容じゃない!

まずはじめにタイトルの印象と内容はかなり違っていました。ただ単に「好きなことを仕事にしよう!」「夢を追いかけよう!」という内容ではありませんフリーで働く内容かと思いきや組織内での話も多いです。具体的な仕事術や物事の考え方についての話が中心でかなり現実的な内容です。参考になったポイントを解説します!

 

好きなことで生きる=夢ではない

今、自分に好きなことがあろうとなかろうと、まずは好きなことを増やすことに全力を尽くすことこそが、「好きなことだけやって生きていく」ための第一歩なのです。

「好きなことで生きる」と一口に言っても「やりたいことや夢なんてない」と感じている人は多いそうです。この本はそんな人にこそ役に立つはず!「好きなこと」を増やす工夫が必要です。

 

知らないことを検索する

好きなことを増やす第一歩は「知らないことを知る」こと。要は食わず嫌いをしていては自分が好きかどうかの判断もできないまま可能性を狭めていることになります。街を歩いていて耳に入った単語や、聞いたことはあるけど何なのか分からない専門用語など、知らない単語をすぐ検索するクセを付けておくと、世間に溢れるあらゆる物事を好きになる可能性が出てきます。

 

ものごとを”自分ごと化”する

見聞きした物事をできる限り自分と関係のあることと捉えることも大事になってきます。たとえばお菓子のパッケージを見たときに「自分だったらここの色は赤にする」と考える。野菜の貿易収支が赤字になったというニュースを見たときに「自分は国産の野菜を買って国内産業を応援しよう」とか自分と関わりのあることとして考えることで色んなことに興味が湧くようになります。

 

先入観を捨てる

つまらなさそうという先入観を捨てて何でも体験してみること。つまらなさそうだから・きっと自分の性格には合わないからと言い訳して行動しないのは未知を既知に変える機会を失っています。(と言いつつ僕も食わず嫌いなところがあるので気をつけます。)

 

アイデアを生み出すインプットのコツ

いずれアイデアという花を咲かせるためには、ただ情報を手に入れただけで満足してはいけません。

では、どうすれば情報を育てることができるのでしょうか。とても簡単です。

得た情報に関して、「どうして?」と考えるだけで良いのです。

知らないことを検索したり、先入観を捨てて得た情報に対して「どうして自分は面白いと思ったんだろう?」「どうしてこの商品は売れているんだろう?」と疑問を投げかけてみる。それだけで単なる情報は自分というフィルターを通してインプットされます。

 

プライベートをパブリックにする

マイナーな作り手の作品であっても、そのコンテンツがパブリックなものであれば、必ず人の共感を呼び起こし、世の中に広がって、メジャーになっていきます。

自分が抱いているアイデア(プライベート)を発信するなら、必ず受け手側に伝わる形(パブリック)に変換しなければ伝わりません。その分岐点は「作り手のプライベートが受け手側のプライベートになるか否か」だと著者の角田氏は語ります。例えば歌を聴いていて、共感できる歌詞があったとき、作曲者のプライベートは聞き手のプライベートと一致するのです。そしてパブリックな情報を伝えられるようになるとメジャーになり、その人のプライベート自体にも価値が出ます。本書ではピカソを例に挙げており、彼が世の中にパブリックな絵を公開したことでピカソの無名時代の作品(プライベート)も価値が跳ね上がったと言います。

この「プライベート」と「パブリック」の話は特に面白かったので、後日別記事で取り上げようと思います。

 

まとめ

この本はこれからの時代で必要になる考え方、働き方についてとことん丁寧に書かれています。それもかなり現実的な目線でです。これからの時代で活躍できるか否かはこういう考えを知っているかどうかでかなり変わってくると感じました。一歩でも差をつけたい相手がいるなら1日でも先に読んで方法論を実生活に取り入れると確実に効果が期待できます。

内容はもちろん、時折触れられるテレビ局勤務のエピソードもとても面白いのでオススメの一冊です。

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